これから暑い日が続くと、夏バテが起こりやすくなります。肩こり・腰痛は夏バテからも起こることがあります。
では、夏バテはどうして起こるのでしょうか?
夏バテは体内の自律神経が深く関係しています。自律神経は臓器などにつながっていて、汗の量を調整したり、体温を調節したりなど、体の機能を正常に保つために働いています。
暑い日が続くと、いつも汗が出る状態が続いたり、食欲がなくなって栄養不足になったり、外に出て散歩する機会も減少し、運動不足になりがちです。
普段の生活リズムが乱れやすくなるので、体調の維持が難しくなります。すると、体調をコントロールしている自律神経の働きも乱れてきて、体調に変調をきたします。こうして夏バテが起こるのです。
イメージ図
自律神経は血管の拡張などに関与しているので、自律神経の働きが乱れると、血行が悪くなります。すると、筋肉内に老廃物や疲労物質がたまり、筋肉は硬直します。また、神経細胞に酸素や栄養が行きにくくなります。
筋肉が硬直すると「肩こり」や「腰がはる」という症状が起こります。また、神経細胞への酸素・栄養不足から末梢神経での障害を起こし、「肩や腰の痛み」や「しびれ」が起こります。
夏バテによる肩こりや腰痛には、血行を良くして、新陳代謝を活発にすることが大切です。とくにストレッチ運動は筋肉の硬直をほぐし、血行をよくするので効果的です。
ストレッチ体操では、「反動をつけないでゆっくり体を曲げていくこと」、「無理をしない範囲で筋肉をゆるやかに伸ばして、伸ばした状態をしばらく続けること」に注意しましょう。リラックスしながら、ゆっくりと行うことが効果的です。
監修
慶應義塾大学整形外科学教室に入局、関連病院を経て、2010年に久我山整形外科ペインクリニック開業。患者さんのつらい症状を少しでも改善させ、生活の質(Quality of Life)を出来る限り向上させるお手伝いをすることをモットーに診療している。
まとめ
Copyright © Eisai Co., Ltd. All Rights Reserved.