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秋を迎えて、夕方や朝は冷え込んできます。気温差の大きい日は、1日でおよそ10℃近く気温が変化します。
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この気温差が肩や腰への刺激となり、肩こり・腰痛・神経痛などをひきおこす原因にもなります。
肩や腰は、普段から体の重さを支えていて、それだけでも負担になっています。それに加えて、気温の変化がさらに負担になるのです。
気温の変化は一種のストレスになり、筋肉に負担をかけます。すると、筋肉を硬直させる疲労物質(乳酸など)がたまってきます。硬直した筋肉は、肩や腰にある血管や末梢神経を圧迫します。
圧迫された血管の中では、血液の流れが悪くなり、酸素や栄養素が運ばれにくくなり、疲労物質はさらにたまりやすくなります。
また、圧迫された末梢神経では、神経組織が圧迫されて、ダメージを受けることがあります。末梢神経は痛みなどの刺激を伝えていますので、ダメージを受けるとそこから痛みなどを感じるようになります。
「毎年、秋になると神経痛が起こる」「朝・夕に涼しくなると肩こり・腰痛を感じる」こんな方は、末梢神経の圧迫が原因で症状が現れている可能性があります。
肩や腰をできるだけ冷やさないように、肌寒いなと感じたら、早めに上着やくつ下などを身に着け、寒さから身を守る対策をするようにしましょう。
監修
慶應義塾大学整形外科学教室に入局、関連病院を経て、2010年に久我山整形外科ペインクリニック開業。患者さんのつらい症状を少しでも改善させ、生活の質(Quality of Life)を出来る限り向上させるお手伝いをすることをモットーに診療している。
まとめ
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