痛みなどの刺激を伝える末梢神経(知覚神経)は、私たちの体の全身に張り巡らされています。
体の末端部へ伸びていく末梢神経は、体の内部から筋肉の間を通って伸びていくものがあります。これは皮神経と呼ばれます。筋肉と筋肉の細い隙間を通るので、筋肉の状態により影響をうけやすくなります。
寒くなると、体が縮こまってしまう経験があると思います。その時、体の中でも筋肉が縮んで硬くなっています。
すると、筋肉と筋肉の細い隙間を通っている皮神経は挟まれてしまい、圧迫を受けます。
寒さで筋肉が硬直し、間に挟まれた皮神経は圧迫され、ダメージを受けることもあります。もともと皮神経などの末梢神経(知覚神経)は、痛みなどの刺激を伝えているので、それ自体がダメージを受けるとそこから痛みなどの刺激が起こり、肩こり・腰痛・神経痛を起こしやすくなります。
毎年、寒くなると、肩こり・腰痛・神経痛を感じる。
こんな方は、寒さで筋肉が硬直し、末梢神経が圧迫されていることが原因で症状が起きていることが考えられます。
寒いときは、カイロなどを肩や腰などにあてて暖かくし、筋肉が硬直しないように注意しましょう。
監修
慶應義塾大学整形外科学教室に入局、関連病院を経て、2010年に久我山整形外科ペインクリニック開業。患者さんのつらい症状を少しでも改善させ、生活の質(Quality of Life)を出来る限り向上させるお手伝いをすることをモットーに診療している。
まとめ
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