
肌の老化や皮膚がんの原因になるとして、おそらく多くの方が心がけているだろう紫外線対策。その対策を、確実なもの、効果的なものにするために、改めて知っておきたい紫外線の知識をまとめました。
夏のイメージが強い紫外線ですが、実際には3月頃から徐々に増えはじめ、5月~9月頃までピークを迎えることがわかっています。つまり、紫外線対策に本格的に取り組むなら春からはじめなければ、ということ。ちなみに、1日のなかでは、朝10時から午後2時くらいまでが紫外線の強い時間帯です。
太陽の光を感じにくい曇りの日でも、雲を通過して約80%の紫外線が地表まで届いています。また、直射日光でなくても、ビルやアスファルトに反射した紫外線を知らず知らずに浴びていることも多いのです。早めに対策を開始しましょう。
私たちのところまで届く紫外線は、UVA(ユーブイエー)とUVB(ユーブイビー)に分けられます。このうち、UVAは、皮膚の深いところまで届くため、肌の弾力を破壊し、しわ、たるみの原因となります。いわゆる「光老化」で、肌の老化を早めてしまうのです。
一方のUVBは、メラニン色素を増やしてシミやソバカスの原因となります。また、白内障(はくないしょう)や皮膚がんを引き起こすとされているのもこのUVB。
近年は、女性より男性の方が紫外線の影響を受けやすいという実験結果もあり、美容のためだけでなく健康のために紫外線対策が重要とされています。
さらに、気をつけたいのが、お子さんの対策。特に子ども時代の紫外線は後年の皮膚がん、白内障のリスクを高めることが懸念されており、世界保健機構(WHO:ダブリュエイチオー)も子どもの紫外線対策の必要性を訴えています。ご自身以上のケアを心がけてあげてください。
美肌や健康を害するイメージの強い紫外線ですが、殺菌消毒作用や、血行、新陳代謝(しんちんたいしゃ)の促進といった有用な働きもあります。また、体内でビタミンDを合成するのも紫外線の重要な作用のひとつ。ビタミンDは、健やかな骨をつくるための重要な成分です。ただ、近年の研究では、ビタミンD合成に必要な紫外線は1日に15分程度、顔や手への日光浴で充分といわれています。
また、太陽の光は、睡眠や食欲、気分といった人間の身体のリズムに対して大きな影響力を持っています。たとえば時差ボケの時、起床時にきちんと太陽の光を浴びると、体内時計が整いやすくなるのです。一部のうつ症状には、光照射が有効であることも知られています。
春夏だけでなく、1年中降り注ぎ、私たちの生活と切り離せないのが紫外線。正しい知識を持って、悪い影響をできる限り避け、よい側面は取り入れて、上手につきあっていきましょう。









